皮膚・アレルギーでお悩みの方へ
当院の皮膚治療の流れ 当院の皮膚治療 皮膚病辞典

皮膚病辞典

◆ あ行

亜鉛反応性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
アレルギー性および
   一時刺激性接触皮膚炎

アンドロジェン過剰症
犬の毛包虫症(イヌニキビダニ症)
犬のブドウ膜皮膚症候群
犬の座瘡
犬の家族性皮膚筋炎
犬の若年性フレグモーネ
円形脱毛症

◆ か行

外耳炎
化膿性創傷性皮膚炎
下垂体性小体症
休止期脱毛症と成長期脱毛症
毛刈り後脱毛症
甲状腺機能低下症
コッカースパニエルの特発性脂漏症
咬傷
肛門のフルンケル

◆ さ行

褥瘡(じょくそう)
心因性皮膚疾患
深在性膿皮症
尋常性天疱瘡
ジャーマンシェパード犬膿皮症
セルトリ細胞腫および
   そのほかの精巣腫瘍

全身性エリテマトーデス
全身性組織球症および
   そのほかの組織球性疾患

◆ た行

代謝性上皮壊死症
多型紅斑
注射後の脱毛症
特発性耳介辺縁血管炎

◆ な行

日光性皮膚炎
乳頭腫症
猫の座瘡
猫の毛包虫症
猫形質細胞性足皮膚炎
猫好酸球性肉芽腫症候群
猫皮膚ヘルペスおよび
   皮膚カリシウイルス感染症

膿痂疹
ノカルジア症
ノミアレルギー性皮膚炎

◆ は行

皮角
皮脂腺炎
皮膚糸状菌症
皮膚脂肪織炎
皮膚石灰沈着症
肥満細胞腫
避妊・去勢反応性皮膚疾患
表在性膿皮症
ヒゼンダニ症
ビタミンA反応性皮膚症
皮下の真菌症
副腎性性ホルモン関連性皮膚疾患
   (成長ホルモン反応性皮膚症)

副腎皮質機能亢進症
扁平上皮癌
ホクロと多発性ホクロ

◆ ま行

マダニの寄生
マラセチア皮膚炎
毛包形成異常症

◆ や行

薬疹

◆ ら行

落葉状天疱瘡

◆ わ行

(なし)

あ行

● 亜鉛反応性皮膚炎

亜鉛反応性皮膚炎は食事などからの亜鉛の摂取量の欠如や、消化管からの亜鉛吸収能力の低下によっておこる皮膚病です。
赤い湿疹が口や目の周りにできることが多く、毛の光沢がなくなったり、毛の色素がなくなったりすることもあります。

● アレルギー性および一時刺激性接触皮膚炎

原因物質の接触により生じた皮膚炎のことで、一次刺激性皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に分けられます。
発症した部位に、発疹・発赤、紅斑、そう痒感、刺激感、小水疱などの症状がみられます。

● 犬の毛包虫症(イヌニキビダニ症)

犬の毛包虫症は、皮膚にニキビダニが増加して寄生する寄生虫性の皮膚疾患です。
イヌニキビダニがほとんどの原因となりますが、健康な状態であっても少数は寄生しており無症状であることが一般的です。
しかし、免疫力が落ちたり、増殖したりすると症状がでてくることがあります。

● 犬の座瘡

犬の毛包虫症は、皮膚にニキビダニが増加して寄生する寄生虫性の皮膚疾患です。
犬の座瘡は人のニキビのようなもので、角質が拡大したものや毛包の周囲の炎症などがあります。
若齢の短毛種によくみられる皮膚疾患です。

● 犬の若年性フレグモーネ

犬の若年性フレグモーネは幼犬の顔や耳介、下あごのリンパ節に肉芽腫ができる皮膚病です。
症状は3~16週齢の仔犬にみられることが多いです。
鼻や唇、まぶたに急性の膨張がみられることがあります。

● アトピー性皮膚炎

ペットの皮膚トラブルで非常に多い皮膚病です。
動物を取り巻く周辺環境の様々な要因によって発症し、他の皮膚病と併発することも多いです。

● アンドロジェン過剰症

アンドロジェン過剰症は、過剰なアンドロジェン作用性ホルモンにより生じます。
多くの場合は去勢手術をしていないシニアのオスのワンちゃんにみられます。

● 犬のブドウ膜皮膚症候群

犬のブドウ膜皮膚症候群は、眼、皮膚、毛の異常がみられる免疫性の病気です。
一般的には眼の症状が皮膚よりも先に出ることが多いといえます。

● 犬の家族性皮膚筋炎

皮膚筋炎は、遺伝性の皮膚と筋肉の炎症性疾患で、顔面と両手・両足に対称性の脱毛や咀嚼筋の萎縮が起こる病気です。
遺伝的に起こることが多いと言われています。
治療を行なわなくても瘢痕を残して(毛は生えてこないことが多い)治癒したように見えることもあるため、完治せずに放っておかれることの多い病気の1つです。

● 円形脱毛症

円形脱毛症は免疫によるものが原因と考えられています。脱毛は半年程度で自然治癒することが多いといえます。

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か行

● 外耳炎

外耳炎は耳の病気の中でも最も多いといえます。
原因はミミダニなどの外部寄生虫や、細菌感染、酵母感染、異物の混入など様々です。
再発することも多いため、ミミダニなどの寄生虫予防や、感染予防のための定期的に耳を洗浄するなど、清潔に保つことが重要となっています。

● 下垂体性小体症

下垂体性小体症は、遣伝性の下垂体機能低下症であり、成長不良に加えて被毛の異常、甲状腺や副腎皮質および性腺の異常を引きおこす病気です。

● 毛刈り後脱毛症

毛刈り後脱毛症は、毛を刈った後に毛が成長しない皮膚の病気です。
原因はよくわかっていませんが、時間がたてばほとんどの動物で毛の再生がみられています。

● コッカースパニエルの特発性脂漏症

コッカースパニエルの特発性脂漏症はコッカースパニエルにみられる、表皮、毛包、爪部分の角質化や角化の異常を特徴とする遺伝性の皮膚の病気です。
多くは、幼少時から症状が出ることが多いといえます。

● 肛門のフルンケル

肛門のフルンケルは肛門や直腸の周囲の組織が化膿する皮膚病をいいます。
肛門の周囲が悪臭を放つことが多く、排便が困難になっていることもあります。

● 化膿性創傷性皮膚炎

動物が自分自身で、舐めたり、引っ掻いたり、擦ったりすることによってできた皮膚の炎症のことです。
この病気は高温多湿の時期に発症することが多いと言えます。背部・側背部・腰回り・耳周辺での発症が多く見られます。

● 休止期脱毛症と成長期脱毛症

成長期脱毛症は、代謝性疾患、内分泌異常、などの様々な原因でおこり、突然の被毛の脱落がおこります。
休止期脱毛症は、出産、授乳期など様々な原因でおこり、多くの成長期の毛包が成長を停止する皮膚の病気です。

● 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンのバランスに異常がみられる際に起こる病気で、症状の多くに脱毛を特徴としています。
アレルギーや皮膚病と勘違いして放っておかれる方もおられますが、早期の治療が必要な病気です。

● 咬傷

咬傷は、咬みつきにより、皮膚に穴があくことにで起こる皮膚疾患です。傷口から細菌が体内に入ることによって膿瘍ができることがあります。

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さ行

● 褥瘡(じょくそう)

褥瘡(じょくそう)は皮膚の一部が持続的に圧迫されることによっておこります。
特に骨によって突出した部位によく発症します。最初は充血がみられますが、圧迫が改善されないと組織の壊死と潰瘍がおこることもあります。

● 深在性膿皮症

深在性膿皮症は、細菌が真皮と呼ばれるもっと深い部分までおよんでいる、膿皮症の中でも最も感染が深い皮膚病のことをいいます。
痒みもひどく、カサブタが出来て出血したり皮膚が部分的に象のように厚くなったりすることもあります。
全身の健康状態にも影響を及ぼすことがあり、発熱や食欲不振などを引き起こすこともあります。

● ジャーマンシェパード犬膿皮症

ジャーマンシェパード犬膿皮症は純潔および雑種ジャーマンシェパード犬にのみに、みられる膿皮症です。
紅斑性、紫色性の丘疹や、脱毛、色素沈着などがみられ、痒みや痛みを伴うことがあります。

● 全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスは全身にできる皮膚疾患です。
症状としては、脱毛・紅斑・潰瘍・痂皮形成などが見られます。特に、日光に当たる部位が光によって感作されるのが特徴といえます。
発症の多くはワンちゃんで、ネコちゃんで発症することは少ないと言われています。

● 心因性皮膚疾患

心因性皮膚疾患は、アレルギーなど他の原因物質によるものではなく、動物自身が自分を持続的に傷つけることによって起こる皮膚のトラブルです。
これは、強迫性障害や行動的または自虐性疾患が原因となることが多いです。

● 尋常性天疱瘡

水疱性類天疱瘡は、皮膚やロ腔内粘膜にできる小水疱性、および潰瘍性病変をいいます。
初期は小水疱ですが、潰れると潰瘍に発展し、発熱・食欲不振などを引き起こします。

● セルトリ細胞腫およびそのほかの精巣腫瘍

セルトリ細胞腫およびそのほかの精巣腫瘍は悪性の精巣腫瘍であり、症状の1つとして脱毛や色素沈着などの皮膚疾患を伴うことがあります。

● 全身性組織球症およびそのほかの組織球性疾患

異常な組織球が皮膚や内部臓器へ進行性に浸潤することを特徴とするまれな疾患です。
原因はよくわかっていません。脱毛性丘疹や結節(できもの)を伴います。それらは潰瘍化することもあります。

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た行

● 代謝性上皮壊死症

代謝性上皮壊死は、血管性肝障害、糖尿病、グルカゴン産生膵腫瘍(グルカゴノーマ)などの代謝性疾病に関与する皮膚疾患です。
糖尿病性皮膚障害、肝性皮膚病症候群、遊走性表皮壊死性紅斑、表在性壊死皮膚炎などの種類があります。

● 注射後の脱毛症

注射後の脱毛症はワクチンなどの薬物を皮下に投与した部位に脱毛がおこる皮膚の病気です。様々な要因が関係していると言われていますが、原因は不明です。

● 多型紅斑

多型紅斑は、おなかにさまざまな形の赤い病変が現れる皮膚病です。
薬や感染が原因といわれていますが、詳しくは解明されていません。軽度のものから重度のものまで症状は様々となっています。

● 特発性耳介辺縁血管炎

特発性耳介辺縁血管炎は耳介の周りにおこります。
この病気はダックスフンドに多くみられます。脱毛や皮膚の黒い変色、潰瘍などが症状としてみられます。

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な行

● 日光性皮膚炎

日光性皮膚炎は日光(紫外線)に長時間さらされることにより皮膚炎を発症することをいいます。
紫外線は種類によって皮膚の深い箇所まで到達します。皮膚の表皮や真皮への影響によって皮膚の老化や炎症が起きていきます。

● 猫の座瘡

猫の座瘡は口唇や下あごに黒いぶつぶつした汚れのようなものがみられる、人のニキビのような皮膚疾患です。
ネコちゃんに比較的よくみられます。毛穴に皮膚の分泌物や汚れが詰まってしまうことが多くの原因となります。

● 猫形質細胞性足皮膚炎

猫形質細胞性足皮膚炎は、肉球が柔らかく腫れ、スポンジのようになります。
症状が出ないまま、自然に治ることもありますが、進行して肉球に潰瘍ができると出血などをともなって足を引きずることもあります。

● 猫皮膚ヘルペスおよび皮膚カリシウイルス感染症

猫皮膚ヘルペスおよび皮膚カリシウイルス感染症はそれぞれ、猫ヘルペスウイルスと猫カリシウイルスによって引き起こされる感染症のことをいいます。
特に目の周りにできることが多いといえます。他の猫クラミジア菌、ボルデテラ菌、マイコプラズマなどと一緒に感染することもあり、様々な病気を引き起こすこともあります。

● ノカルジア症

ノカルジア症は、ノカルジアという細菌によって引き起こされる、化膿性肉芽腫性感染症です。皮膚への感染は傷口から細菌が入ることによっておこります。

● 乳頭腫症

皮膚乳頭腫は、皮膚にできる良性の腫瘍(できもの)などのことです。
進行すると結果としてカリフラワー状になります。ほとんどの原因は、DNAウイルスであるパポバウイルスにより引き起こされることが多いと言われています。

● 猫の毛包虫症

猫の毛包虫症は、ニキビダニ属のダニが皮膚で増加することによって起こる寄生虫性の皮膚病です。
局所的な症状や、全身的な症状の場合もあります。脱毛や、紅斑、色素沈着などがみられます。

● 猫好酸球性肉芽腫症候群

猫ちゃんの背中、内股、足の裏の肉球、唇などにブツブツとしたできものが繰り返しできる病気です。
見た目などで、無痛性潰瘍、好酸球性プラーク(好酸球性局面)、好酸球性肉芽腫などの種類があります。

● 膿痂疹

膿痂疹は若齢犬の毛がない皮膚に発症する皮膚病です。
特に2~9か月頃の仔犬の腹部にみられます。全身的な感染や痒みの症状などはあまりみられません。

● ノミアレルギー性皮膚炎

ノミが皮膚を咬むことにより発症する皮膚炎です。
ノミの唾液中の成分が原因と言われています。即時型と遅延型の2種類があると言われています。痒みを伴う症状が多いです。

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は行

● 皮角

皮角とは、硬い角のような盛り上がりが皮膚にできる病気です。
多くが局所性のもので、良性のものが多いといえます。痒みをともなわないこともあるため、長毛の動物ではすぐに気付かれないことも多いと言えます。

● 皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症は皮膚や毛、爪などに真菌が感染することによって起こる皮膚病です。
症状があまりでないこともありますが、進行すると全身の脱毛、皮下の肉芽腫などが起こることもあります。

● 皮膚石灰沈着症

皮膚石灰沈着症はワンちゃんの病気で、ネコちゃんへの発症はこれまで報告されていません。
皮膚のコラーゲン線維・弾性繊維が石灰化してしまう病気です。潰瘍や、じゃりじゃりした斑点のような紅斑や丘疹などが症状としてみられます。

● 避妊・去勢反応性皮膚疾患

避妊・去勢反応性皮膚疾患は、避妊・去勢手術などの手術をした後に、脱毛と角化異常が起こる皮膚の病気です。

● ヒゼンダニ症

ヒゼンダニが寄生することによって皮膚病です。
初めて寄生した際は症状が出ないことが多く、その間にダニが増殖すると強い痒みを伴うことが多く見られます、痒みのあまりに自分で皮膚を傷つけてしまうこともあります。

● 皮下の真菌症

皮下の真菌症は、真菌が傷口などを通じて、皮膚に局所的に感染することによって起こる皮膚疾患です。

● 副腎皮質機能亢進症

副腎皮質機能亢進症は血清中のコルチゾール濃度が上昇することによっておこる病気で、症状の1つとして脱毛や薄毛、膿皮症などの皮膚疾患がおこります。

● 副腎皮質機能亢進症

人のホクロのように、動物にできるホクロのことを言います。ホクロができる原因は分かっていませんが、犬種によっては遺伝によるものもあります。

● 皮脂腺炎

皮脂腺炎は皮脂腺に起こる炎症性疾患の皮膚病です。
強い痒みや脱毛、皮膚のかさつきなどがみられます。発症は全身でおこり、進行すると広範囲にわたることもあります。

● 皮膚脂肪織炎

皮下脂肪に様々な理由によって炎症がおこることにより発症する皮膚の病気です。
胸部や腹部によく発症します。また、ダックスフンドは他の犬種に比べると発症頻度が多いという報告もあります。

● 肥満細胞腫

肥満細胞腫の原因は分かっていません。
そして、ほとんどの場合が悪性度の高い腫瘍となります。7歳以上のシニアのワンちゃん(老齢犬)に多くみられます。

● 表在性膿皮症

表在性膿皮症は毛包と毛包間の表皮と毛包内の角質層で起こる皮膚の細菌感染をいいます。痒みや紅斑性がみられることがおおいです。

● ビタミンA反応性皮膚症

ビタミンA反応性皮膚症は、ビタミンAが欠乏することにより発症する皮膚病です。脂漏状態は全身に広がり、体臭を伴い体毛も薄くなることがあります。

● 副腎性性ホルモン関連性皮膚疾患
 (成長ホルモン反応性皮膚症)

副腎皮質の網状帯よる性ホルモン産生によっておこる皮膚疾患で、体幹や大腿後側および頚部に脱毛がみられます。

● 扁平上皮癌

扁平上皮癌とは皮膚や口腔内にできる悪性腫瘍のことをいいます。
ワンちゃんやネコちゃんに比較的よくみられ、特に高齢動物に多いといえます。
ワンちゃんでは腫瘍は体幹や両手・両足に多くみられ、ネコちゃんでは頭部・耳介に多くみられます。

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ま行

● マダニの寄生

マダニが皮膚に寄生することによって、皮膚に様々な症状がでる病気です。ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚病の中でも非常に多い原因の1つとなっています。

● 毛包形成異常症

毛包形成異常症は脱毛や、色素の凝集・毛幹の異常、乏毛症などの全身性の毛の構造異常などがおこる皮膚病です。

● マラセチア皮膚炎

マラセチアはカビ(真菌)の一種です。
マラセチアは健康な皮膚にも存在しており、普段は悪さをしませんが、湿度や脂質を好むため、その適した環境ができたり、抵抗力が落ちていたりすると、どんどん増殖していきます。
外耳炎の多くがこのマラセチアによるものと言われており、強い痒みや痛みを伴うこともある皮膚病です。

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や行

● 薬疹

薬疹は、薬剤、防腐剤、さらには錠剤に含まれる色素などに反応して皮膚に発疹が起こる病気です。
症状は全身に出る場合や、部分的に出る場合などがあります。

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ら行

● 落葉状天疱瘡

落葉状天疱瘡は紅斑・脱毛などをともなう水疱性・膿疱性の皮膚病です。
全身で発症がみられ、徐々に進行していきます。痒みの程度は様々ですが、食欲不振や発熱がみられることもあります。

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